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車いす固定装置が全く動かなくなったので修理をさせていただきました。
お客様はスイッチがどうもおかしいと言っていましたので、まずはスイッチの導通を見てみましたが反応はしています。
スイッチ内部の接点は黒くなっていますが、接触不良を起こすような状況ではありません。念のため清掃しておきます。
スイッチへの配線を確認するとアースはＯＫでしたが、電気が来ていない。
途中経路の配線の断線も疑えますが、車いす固定装置内のリミットスイッチを先に点検します。
このタイプの車いす固定装置はリミットスイッチが故障しても、固定か解除のいずれかの動作はします。
念のため点検してみますが、ＯＮ・ＯＦＦともに正常です。
ただ、リミットスイッチが取り付けられているブラケットの固定ネジが
緩み、ズレてリミットスイッチが押されていません。
このタイプの車いす固定装置のモーターはリミットスイッチが押されるまで動き続けます。
リミットスイッチの位置がズレて押されない状態になっていると、これ以上は動けない位置にもかかわらずモーターが動き続けるので、過負荷が生じて車いす固定装置のヒューズが切れてしまいます。
ヒューズを点検すると、やはり切れていました。
ズレてしまったリミットスイッチの固定ブラケットの位置を調整し、ネジをしっかりと締め、車いす固定装置の30Aヒューズを交換して修理完了です。
故障の発生防止には、定期的な内部の点検が不可欠です。
お問合せは
093-616-0133
までお気軽にどうぞ 。
