デイサービス送迎中にリフト故障

送迎中にリフトが突然止まり、電源も入らなくなってしまい修理で入庫しました。
故障の原因を点検していくと、メインモーターのヒューズが切れています。
ヒューズが切れた場合は電気配線のショートや、メインモーターの過負荷などが考えられます。
メインモーターの回路を順に分解しショートした箇所がないか点検します。
メインモーター用のリレーまでの配線とリレー外観はOKです。
メインモーターのブラシに異常はありません。
リフターコントロールアンプへの配線や基盤の半田浮き、ショートなど異常は見られません。
直接は関係ありませんが、ついでに他の経路のリレーや配線もチェックしておきます。
ケーブルの損傷を発見しました。
このケーブル全体のひび割れは今後確実に次の故障につながります。
リフトの金属部分に接触すればショートしリフトが動かなくなります。
今回の故障とは関係ありませんが、損傷の激しいケーブルは新しいものに交換します。
電気系統に原因が見られないので、メインモーターの過負荷を疑います。
リフト全体の動きに無駄な負荷がないか点検します。
リフターは隅々まで清掃し、可動部分やレールに溜まった油汚れも取り除きます。キャラバンのオーテック製リフトは、チェーンからキシミ音が出るようになりますが、このリフトもキュルキュル・ギシギシ音がします。
モーターへの過負荷、ギアの固着原因です。
念入りにチェーンの清掃と調整、給油をします。
清掃とメンテナンス後は、新車時のように静かにスムーズにリフトが作動します。
本当に静かに滑らかに動くようになるので、お客様も驚いていました。
今回メインモーターのヒューズが切れたのは、チェーンの潤滑不足によるモーターへの過負荷が原因でした。
福祉車両のリフト修理は、専門の超プロフェッショナルが居る当店に是非お任せください!

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